午前1時のHalfMoon

バイク・安いウヰスキー・燻製と、オタクっぽい男死の日常

美作血税一揆を再探訪・・・加茂編③

中々UPし辛い記事で・・・

間が空き空きですが、お付き合いの程m(__)m


さて、中原・藤の木を陥落させた農民勢・・・残るは「津川原」

加茂谷(加茂町)から南へ4~5km下った所に津川原(現 三浦)は在ります。


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      ※津川原全景

コノ集落は林業を行っていて、天候に左右され人海戦術

稲作とは違い安定した収入が少数で得れ、切り出した木材の

運搬等も一手に扱っていたので穢多と言えど、お金持ち!!

更に農民相手に金貸しも・・・津川原の長 宰務氏


まぁ~周囲の農民からすれば、妬み僻みの大富豪で御座いマス(^^;


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      ※三浦八幡神社から


28日早朝から農民勢2,000人が加茂川・津川川合流部に集結!!

対する津川原側は柵とか設けるモノノ、200人程度・・・

数で圧倒出来るのに、中々動かない農民勢


何と!! 宰務邸から黒い砲身が2本睨みを利かせてる!!

普通に考えたらおかしな話ですが、大砲を持っていても

不思議では無い位、お金持ちだった宰務家でした。


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      ※津川川から津川原を望む


大砲相手に攻め悩む農民勢・・・

隣の妙原村の顔役「小林久米蔵」が、談判行くも平行線


28日も夕暮れ近くに、私塾を開いていた士族が大砲に疑問持ち

確認しに行くとの事!! (過去、県庁などで見た大砲とは違うと)


大砲は肥担桶に紙貼って、黒く塗った真っ赤なニセモノ・・・

中々ナイスなのだが、近くで見られたら即アウト!!


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     ※津川原の中心に鎮座する「三浦八幡神社


大砲を見破った農民勢は、一気に攻め入ります!!

2,000人の襲撃を受けては抵抗すら出来ず、裏山へ逃げるのが精一杯

火が放たれ民家は火の渦・・・人間以下のモノにコケにされた

農民達の怒りは頂点に達したのでした。


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      ※その時破壊された「首無し地蔵」


老若男女問わず、竹槍で突かれ・投石・火の中に放り込まれ

猟銃で射殺と、やりたい放題

もはやバーサーカー化した農民達・・・もう止まりません!!


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      ※大庭・・・中央の山が重なった窪地


裏山に逃げ込んだ穢多も、山狩りで次々と捕まります。

特に「大庭」と呼ばれる場所では、1歳から79歳の5人が
(内1人は、追い詰められ首吊り自殺)

子供であろうが容赦無く、竹槍で突き殺されました。


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      ※津川原の河原


捕まった穢多達は、津川原の河原に集められ

日頃の態度(農民に対して)が悪いか?否か? 

生死を分けた「選別」が始まりました。



今日はコノ辺で・・・

それでは皆様、ごきげんようデス









☆今回のミッション&資料

〇部落(むら)を襲った一揆・・・上杉聡

〇渋染一揆・美作血税一揆の周辺
 ある墓碑銘への注・・・岩間一雄


〇津川原地内(三浦)

〇三浦八幡神社(通称 津川神社)
   津山市三浦190
  カミサマ:品陀和気命etc

※近くに同名の「津川神社」が在るので
 今回は、三浦八幡神社と書きました。